ボクが大手ネットショッピングモールを辞めた理由。

インターネット全般

Appleが楽天になった日

永江一石さんというITマーケッターさんがおられまして、ボクはこの方のブログが大好きなので、ほぼ欠かさず読んでいるんです。
たしかリクルート出身で、中古車情報誌および情報サイトの「カーセンサー」とかを立ち上げた方じゃなかったかな?
今では独立されて、本気でWebマーケティングに取り組む情熱をもって、大手中小を問わない目マーケティング支援をされてます。
この永江一石さんが、少々前にご自身のブログにアップされた記事がとっても興味深いです。

Appleが楽天になった日・・・そして出店者のみなさんはテイラー・スウィフト見習おう
永江一石

内容をざっくりダイジェストすると、

  • Appleの音楽配信サービス「Apple Music」が3ケ月間無料のプロモーションを開始。
  • その3ケ月間はAppleはアーチストへの支払をしない。
  • それはおかしいと、著名なアーチストが抗議し、楽曲へ引き上げ。
  • 自社のプロモーションコストを商品提供者に転嫁するやり方は「楽天」と同じ。
  • Appleも楽天もおかしいでしょ。

という内容です。
詳しく知りたい方は、元の記事を読んでいただくとして、インターネット大手ショッピングモールに対して、私も少し思うところがあるので、今回はそのことをテーマに記事を書くとします。
さきに言っておくと、ここでいう大手ショッピングモールとは、上記のモールのことを指します。

独自ドメイン店に加えてネットモール店へ進出

このブログでも何度も触れていますが、ボクは過去にネットショップを運営していました。
木のおもちゃ
 
まずは、自分で独自ドメインを取得して、自分でサイトを立ち上げて、ネットショップを開業。
紆余曲折を経て、なんとか安定飛行をできるようになったので、次なる一手として、大手ショッピングモール内にモール店を開業しました。
すでに独自ドメイン店で、商品展開や販売ページのベースが出来上がっていたことから、特段苦労をすることもなく、最短距離でモール店をテイクオフすることができました。
大手モールだけあって、集客力はさすがで、おおよそ半年ほどで、独自ドメイン店の半分程度の売上を確保することができるようになりました。

独自ドメイン店での運営

ひと言で言うと、すべて自分でやるということです。
ある程度の規模になれば、外部委託などの方法もあるのでしょうが、できるところまでは、自分でやったほうが良いと思いますね。
そのほうが臨機応変に対応できますし、コストもかからないし。
そのかわり時間は取られますけどね。
具体的には、

  • ドメイン、サーバー、サイト構築などのシステム。
  • SEO、リスティング広告などの集客。
  • 商品ページの更新や維持。
  • 販売、発送、回収などの一切。
  • メールマガジン、ニューズレターなどのアフターフォロー。

まあ忙しいですが、楽しい仕事でもあります。全てが自分の手の中にある実感があります。

ネットモール店での運営

かたや楽天市場を始めとしたネットモール店では少々というか相当勝手が違います。

  • 環境は全てモール側が用意してくれます。
  • 集客も「コンサルタント」という人が相談に乗ってれます。
  • 一斉セール、記念セールなど、イベントが盛りだくさんです。
  • 商品ページは自分で作らないといけません。
  • 制作会社に依頼する方法もあります。もちろん有料。
  • 販売、発送は当然自分でやります。
  • 回収漏れのない便利なシステムを提供してくれます。

リアルのショッピングモールと同じような感覚だと受け取ってもらって大丈夫です。
ある程度の集客は期待することができますし、設備も整ってるのでテナントとして入れば、すぐにお商売を始めることが出来ますね。
と同時に独自店舗のように自分の考え一つであれこれするようなことはできません。

大手ネットショッピングモールに対して思うこと

課金逃れに極端に敏感

ネットモール店は売り上げの一定割合を、ネットショッピングモールに対して、マージンとして支払います。
そしてそのマージンの支払いを逃れるために、モール店から独自ドメイン店に誘導する事例が、過去にあったんでしょう。
それをさせないために、モール店のページからモールの外へのリンクを原則一切禁止しています。
下記とも関連しますが、顧客のメールアドレスも店側には知らされません。

 個人情報漏えいに極端に敏感

顧客のメールアドレスは、店側には知らされません。
メルマガ発行も全てモールのシステムの中で行います。
クレジットのやり取りもモールのシステムの中で完結します。
銀行振り込みもモールが用意する関連銀行を経由します。
過去になんども悪質な出店者が、個人情報の持ち出しや漏えいを行っているので、その対策としては仕方ないとは思います。
ただ、がんじがらめなのは間違いないですね。

何をするにもお金がかかる

詳しくは別の機会に書きたいと思いますが、簡単に言うと、何をするにもお金がかかるという印象ですね。

  • 毎月のテナント料
  • 売上に対するマージン
  • メルマガ発行手数料
  • 知らない間にされてるアフィリエイトの手数料
  • ポイント付与の原資負担
  • まだまだいろいろ

 私の出した結論は退店

過去の百貨店とテナントの関係に似ている

販売する場所と集客力を提供してくれるかわりに、何をするにもお金がかかるし、いろいろと煩わしい規定があるし、一方的な押し付けも多々あります。
時には理不尽以外の何物でもないようなものもありますね。
ボクは学生のころに、百貨店で販売のアルバイトを1年間ほどしてたことがあるんですが、ネットショピングモールがテナントに対して行うのと同じような風景をいつも見ていました。
売り場マネージャーがいて、テナントで入っているショップがあって、その間には明らかな上下のパワーバランスがあるんです。
大家とテナントの関係のはずなのに、ちょっと違うかもしれないけど元請けと下請けの関係のような感じもあります。
大きな売り上げを叩きだすテナントは、ちょっと違うかもしれないですけどね。
独自ドメイン店で、誰も助けてはくれないけれど、自分の思うように好き勝手にやってきた自分には、ショッピングモールでの店の運営は、我慢の限界を超えたので、ある時決意して退店を決めました。

すべて分かった上で出店するのは全然OKだと思う

いろいろと、ショッピングモールのしんどいことを書いてきましたが、結局はよくよく事前に調べもしないで、出店してしまった自分の責任だと思うんですね。
そして、常に自分の中で「独自ドメイン店だったら○○だった」という比較ばかりをしていたのが、しんどく思う最大の要因だと思うんですよ。
なので、そんなあれこれを全てわかった上で、逆にそんなあれこれを利用するつもりで、ショッピングモールに出店するのは、ぜんぜんOKだと思います。
実際に、ショッピングモールで繁盛しているお店というのは、そういうお店だと思うんですね。年間で何億円も売り上げているお店もたくさんありますからね。
だから、ちょっと悪い表現かもしれないけど「敵を知る」ということだと思います。
「敵」と言うにはちょっと言い方がキツいかもしれないですが、当時のボクにとっては「敵」という表現がぴったりな感じでした。
ただいろんな経験をさせてもらえたし、今のボクを構成する要素であることは間違い無いです。そんな意味で良かったなと今では思えるんですよ。

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