「ロッキー」はロッキーがエイドリアンに「愛」を届ける物語

映画

「クリード チャンプを継ぐ男」を見て「ロッキー」を再び

年始に「クリード チャンプを継ぐ男」という映画をシネコンで見てきたんですが、予想通りというか期待以上に良い映画でした。
ボクシングというより、人と人との絆や、旅だった人たちへの深い愛情などなど、とても心に届くドラマで、いまでも余韻が残っています。
↓その時のレポート記事はこちら。
映画「クリード チャンプを継ぐ男」から伝わるのは「向き合う相手は他の誰かではなく自分自身」
クリード
そして感動冷めやらぬ中、およそ40年ほど前に見た映画「ロッキー」を改めて見ることにしました。
といってもテレビやレンタルビデオですでに何度も見てはいるんですけどね。
なぜ改めて今回「ロッキー」を見ようと思ったかというと、Amazonがプライム会員向けにサービスを開始した「Amazonプライムビデオ」で、「ロッキー」シリーズ全5作品を全て無料で見ることができるからです。
ほんとにスゴイねAmazon。

「ロッキー」はロッキーとエイドリアンの物語

ロッキー
普段は、映画やドラマのレポートを書くときは、ネタバレにならないようにしているんですが、今回はしっかりネタバレします。
だって「ロッキー」を見たことがない人はとても少ないと思うし、仮に見ていない人がいたとしても、その人はこれからも「ロッキー」を見ることは無いと思いますからね。
さて先日「クリード チャンプを継ぐ男」を見て、人生の哀愁やエイドリアンを失くした後の静かな悲しみをまとった、老いたロッキーの姿や心情に触れて心に感じるものが多々ありました。
その上で「ロッキー」を見たんですが、以前見た「ロッキー」とは不思議なことに、全くの別の映画を見ているような錯覚を感じてしまいました。
「ロッキー」と言うと映画の後半で、アポロ・クリードと予想外の死闘を繰り広げるシーンが、ボクはとても印象に残っていたんです。
一言で言うと「ボクシングの映画」と言えば良いでしょうか。
でも今回ボクが感じたのは「ボクシングの映画」ではなく「ロッキーとエイドリアンの物語」だなあということです。
ロッキーとエイドリアンが出会い、お互いがお互いのために変わろうとするのが最大のテーマに感じました。こんな映画だったのか?!と我ながら驚いてしまった。そんなのボクだけかな?(笑)

エイドリアンのために最後のゴングが鳴るまでリングに立ち続ける

世界タイトルマッチではあるけれど、アポロが勝って当然で、ロッキーは「かませ犬」としてアポロの盛り立て役を期待されてるような雰囲気の中で、試合前日、ロッキーはアポロとの記者会見にのぞみます。
そして会見から帰ってきたロッキーは、寄り添うエイドリアンのこう言います。

オレは明日の試合でアポロには勝てないよ。
オレは今までクズみたいな男だっだ。
でも最後のゴングが鳴ってまだ立っていられたら、オレがゴロツキじゃないことを初めて証明できるんだ。

以前見た時には、いま一つこの言葉の意味がわからなかったんです。
でも今回改めて見て、はっきりと意味がわかりました。
ロッキーのことを愛してくれるエイドリアンのために、
クズではない自分になりたい、ゴロツキではないことを見せたい
とロッキーは心に決めてんですね。
最後までリングに立ち続けることが最大の目的で、アポロに勝つことはある意味どうでも良いことなんだと思います。
これは「クリード」の中で、ロッキーがクリードに言った、
「向き合う相手は他の誰かではなく自分自身」
に完全に重なる言葉だなと気付いて、はっとしてしまいました。
「ロッキー」、あまりに深い映画です・・・
そしてアポロとの激闘の末、ボロボロになりながらも、ロッキーは最後までリングに立ち続けて、決して倒れることはありませんでした。
そして試合の結果は、微妙な判定の結果、ロッキーの負けが決定します。
コメントを取ろうとする記者たちが押し寄せる中、ロッキーは誰にも目をくれることなく叫ぶんです。
「エイドリアン!エイドリアン!エイドリアン!」
ロッキーにとって、エイドリアン以外はもうどうでも良いんです。
誰に何を言われようと一切何も関係ない。
すべてはエイドリアンのためなんですから。
エイドリアン

相手に「愛」を届ける。

自分を愛してくれている人のために、その人が喜んでくれることだけを考える。そしてそのために出来る限りのことをする。
スゴイなと心から思います。
ボクの周りにも、というかリスペクトする人の中にも、同じように「自分のファンのために、その人たちが喜んでくれることを精一杯やる」と言う人たちが何人もいます。
もちろんボクシングではありません(笑)
そしてその一人の方はこのように表現されています。

相手に「愛」を届ける。

そしてこれは

「花は観手に咲く」(能の祖、世阿弥のことば)

と同じ意味なんじゃないかなとボクは感じました。
また良い映画を見ることができました。
 

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