広告への過度な依存はドーピングと同じと感じた件。ネットショップ時代にネット広告に知らぬ間に莫大なお金を投下した経験から得たもの。

SEOエスイーオー

何度かこのブログでも触れさせてもらってるんですが、以前ボクはインターネット通販のネットショップを運営していたことがあります。
その間、印刷デザインそしてWebデザイン系のお仕事も並行して行ってはいましたが、最盛期の数年間は並行してというよりも、ほとんどそちらがメインで、労力と時間のほとんどを投下していました。
だってがんばればがんばっただけ売れる感じでしたから、それは面白いですよ。
まあ様々な経費や広告宣伝費がばんばんかかるので、最終的に残る利益はたいしたことなかったですけどね。
その時に、今にして思えば少し「恐ろしい」経験をしたので、今日はそのことを記事にすることにします。
なお、ネットショップには、おおまかに言って、
全てを自分で運営する「独自ドメイン店」と、
楽天やヤフーが運営するモールの中にテナントとして出店する「モール店」
の二種類がありますが、今回は「独自ドメイン店」についての話になります。

当時の独自ドメインネットショップの集客方法

当時、独自ドメイン店を二店運営していましたが、その内の一つがこちら。
木のおもちゃ
(現在は撤退して残っていません)
まだまだ競合が少なかったこと、エコやロハスがもてはやされた頃だったこと、意識的にエモーショナル(情緒的な)写真を工夫して多用していたことなどによって、なかなかの支持をいただいていました。
そして、具体的にどのような方法で新規集客を行っていたかというと

  • SEO対策
  • リスティング広告(PPC広告)

の二通りです。
他にも、アフィリエイトとかもありましたが、ボクの性分に合わないので、重視していませんでした。
また現在であれば、インスタグラムの活用も有効だと思うのですが、まだ当時はメジャーではなかったですね。
SEO対策は非常に重要ですし、実際にさまざまな取り組みを行っていましたが、SEOについては別の機会においておきます。
ここでは、リスティング広告(PPC広告)について書きますね。

 リスティング広告(PPC広告)とは

PPC
 
例えばYahoo!やGoogleで「木のおもちゃ」で検索した際に、検索結果の最上部に表示されるものが、リスティング広告(PPC広告)です。
どこかに「広告」であるとの表示があるので分かります。
PPC広告の「PPC」とは、「Pay Par Click」「広告がクリックされる毎に広告代を支払う」の意味です。
Yahoo!でリスティング広告を打つには、「Yahoo!プロモーション広告」を、Googleでリスティング広告を打つには「Google AdWords」を利用します。
 
スポンサードサーチ
スポンサードサーチ | サービス | Yahoo!プロモーション広告
 
アドワーズ
Google AdWords | Google クリック課金型(PPC)オンライン広告
 

検索ワードを決めて広告を打つ

例と言うと「木のおもちゃ」という検索ワードを決めて、そのワードが検索された時に自店の広告を表示させることを意図します。
さらに検索ワードを狭めるために「木のおもちゃ 積木」のようにワードを絞り込むことも有効ですね。
 

広告の表示順位の仕組み

入札方式になっていて、広告単価を高く設定したほうが、より上位に表示されます。
「木のおもちゃ」の検索ワードについて、
A店:ワンクリックにつき100円。
B店:ワンクリックにつき110円。
この場合は、B店がA店よりも上に表示されるということ。
実際には入札単価だけでなく、広告表示に対するクリック率なども順位に加味されたりしますが、話がややこしくなるので、ここでは触れないでおきます。
ある意味、気まぐれなワンクリックに対して100円支払うというのも、ある意味驚きです。
しかし、例えば自動車保険の検索ワードだと、クリック単価数千円という話を聞いたことがあります。
それだけ、新規客獲得にコストをかける、あるいはかけざるを得ないということなんだと思います。
外から見ると大変だなあと思いますよね。
 

クリスマス商戦での出来事

ということで、新規客獲得の有効な手段として、リスティング広告を重視して活用していました。
そんななかで、またクリスマスシーズンがやってきました。
子供向けのクリスマスプレゼント用に、「木のおもちゃ」はとても良く売れるんですね。
そんな需要をより有利に刈り取るために、競合店同士のクリック単価の入札価格競争が始まります。
検索結果ページの1ページ目ならまだしも、2ページ目になると明らかに、自店ホームページへのアクセス数が減少し、それは売り上げに直結するので、戦々恐々とした様子になるんですよ。
逆に1ページ目の最上部に表示されると、圧倒的にアクセス数がアップします。そして他シーズンでは考えられないほどの注文を獲得できるんですね。
ただ、そのためにはクリック単価の入札価格を最高額にしないといけないので、当然多額のコストがかかります。
そのために、私の場合は、10万円とかの上限を自分で設定していました。
しかし、その10万円を使い切ると、広告そのものの表示が無くなるので、アクセスが急激にダウンします。
なので、さらに5万円、次も5万円と、追加に次ぐ追加をしてしまっていました。
最終的には当初の予定を大幅に超えて、何十万円も広告に投下する結果となりました。

リスティング広告はドーピングだと感じたわけ

リスティング広告で上位に掲載されると、ホームページのアクセス数がアップし、結果売上がアップする。
それは確かな事実ですね。
費用対効果をしっかり検討して、広告予算を厳格に決めて、その範囲内で広告を活用することは、とても合理的なことだと思います。
ただ、ボクが怖いなあと感じたことは、ついつい自分で決めた上限枠を超えて、広告を打ちたいというとても強い欲求が起こること。
そして、リスティング広告に依存してしまうことです。リスティング広告を使わずにはいられなくなるということですね。
サイトへのアクセスが急減して、売上も急降下するんじゃないかと、ものすごく不安になるんです。
ドーピング
今にして思えて、他にも新規客に来てもらう工夫はできるはずですし、既存客にリピートしてもらうために、しっかりとフォローすることも、とても重要なことのはず。
ただ、広告を使えば、手っ取り早く新規客を獲得することができる。
でもね、いついか、ちょっと違うんじゃないか、このまま行くとヤバいんじゃないかと思えてきたことを思い出します。
他業界のことなので、うかつなことは言わずにおきますが、もしかしたら、飲食店さんが利用されてるホットペッパーや、美容院さんが使われるホットペッパービューティーとかも同じような感じなのかもしれないなあと、思ったりもしました。
なので、怖いなあ、このままじゃヤバイなあと痛感してからは、自力でのSEOを強化することや、エモーショナル(情緒的)なビジュアルを強化することを重点的に取り組むことに、徐々にではありますが方針を転換して行ったことを思い出します。
いろいろと書いてきましたが、あくまで私はそうだったという話で、普遍的な話ではないと思いますので、そのへんはご理解くださいね。
バランスと程度を、冷静に考えることが必要だな、という経験をしたというお話でした。

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